軽井沢便り:クラシック・ギタリスト斎藤明子のブログ「軽井沢便り」

軽井沢便り

満足感

2012.Feb.26
カテゴリー: 音楽について

120227_dream.jpg今日はライブでMを歌う高校生の伴奏をしました。
歌手の歌いかたを真似するでもなく、小技を効かせてうまく聞かせようとするでもなく、この曲を使って、ひたすら自分の中にある大きな世界を形作ろうとする姿勢が本当に魅力的な彼。
一緒に音楽をやったあとも、ずーっとあたたかな満足感が残ります。

やさしいoto‐iroコンサート

2012.Feb.25
カテゴリー: 音楽について

120225_yasasiiotoiroconcert.png今日は軽井沢の隣りの御代田町のケーキ工房「やさしいお菓子kurumi-iro 」で、コンサートをしました。
主催の荻原万里子さんはなんと雪女!なのだそうで、ばっちり雪景色のなかでのコンサートとなりました。
私は味覚が鈍感なのですが、万里子さんのケーキには味覚以外の感覚に鋭く訴えかけてくるものがあり、不思議です。味のわかる人に言わせると、全ての素材が生かされあって調和しているそうな。
そんな世界に音楽で絡んでみることが今回の目標でした。
モンブランからも音楽からも、同じような「何か」が伝わったでしょうか...

イタリア協奏曲

2012.Feb.23
カテゴリー: 音楽について

110915_guruppo emasesnepo.jpg3月30日グルッポ・エマセネポーの大賀ホール公演の準備を頑張っています。
ミーティングにミーティングを重ね、かなり深い内容についてへとへとになるまで考え、ようやく形が見えてきました。
昨日はその音楽の部分の要となる「イタリア協奏曲第3楽章」の初あわせでした。
バッハは、ヴィヴァルディやマルチェッロなどのイタリア人作曲家の作品を多く鍵盤用に編曲し、そのスタイルを自分のものにしました。そして生まれたのが鍵盤ソロのための「イタリア協奏曲」です。
それをクラリネット、ヴァイオリン、フルート、マリンバ、ギターで演奏し、もとの「協奏曲」の形に戻してみよう、というコンセプト。
音を出すまではどきどきでしたが、やってみるとかなり面白いです!

布ができるまで

2012.Feb.09
カテゴリー: 軽井沢便り

120209_nuno.jpg母の、糸紡ぎ、機織りについて書いてきましたが、これがその完成品です。
縦糸は市販のもので、横糸に自分で紡いだ糸を使っています。糸は太さが一定ではないのですが、そこがまたいい味になりました。
一緒に作業をした女性が5月に結婚するので、母はウェディングドレスにしたいくらいだと言って、仕上がり具合に大興奮でした。
普段あったりまえで着ている服ですが、服は布でできていて、布は糸を縦と横に置いて交互に組み合わせることでできていて、その糸は綿から紡ぎだされたものなのだ、ということの全てをしっかりと見ることができました。そしてそれを成し遂げるのに、人間は計り知れないほど考えに考えて、工夫し、生活に役立ててきたのだと痛感しました。

機織り

2012.Feb.06
カテゴリー: 軽井沢便り

120202_hataoriki.jpg糸紡ぎに成功した母は、お友達と二人でいよいよ機織りに取りかかりました。
明治時代の機械を使ってみると、要所要所に、作業がうまく行くようなたくさんの工夫が凝らされていることがわかるそうです。
そういった意味で、各地に残っている機織り機は、それぞれにみんな違います。
その人がその工夫を思いついたその瞬間の喜びを共有でき、本当にわくわくするそうです。

使いこなそうとする段階で、母にも様々な失敗が起こります。ただ、過去に誰もがやっていたシンプルな作業なのだからと、あきらめずに取り組むことができました。
するとよく考えればなぜ失敗したかが必ずわかり、問題を一つひとつ解決できるのです。そこが面白い!

また、非常に手間がかかる作業ではありますが、その苦労をわすれてしまうほど、糸をかけた機織り機の姿は美しいのです。

糸紡ぎ

2012.Feb.05
カテゴリー: 軽井沢便り

120201_itotsumugi.jpg毎年農作業が終わった冬、母は色々な手仕事に挑戦します。
今年は偶然、明治時代の解体された機織り機が見事に組み立てられ命を吹きかえそたのを見て感動し、それを使うために糸を紡ぐところからやってみようということになりました。

数日の試行錯誤のうち、打ち直した真綿からスルスルと糸がでてくるように。
常に微妙なコントロールが必要なので、絶え間ない集中が続きます。
するとまるで、同じように糸を紡いでいた昔の人達と交信しているかのようだと言います。昔の人を照らしていたのと同じ、陽の光に包まれていると思うと、何とも幸せな気分なのだそうです。